痩せる食事のポイント「DIT」とは?

食べ物を食べると、消化したりエネルギー化したりするときにカロリーが消費され、熱が発生します。

また食事摂取により肝臓のグリコーゲンが分解されたり、咀嚼が脳を刺激して交感神経を興奮させ、ノルアドレナリンが分泌されたりします。  

これらによるカロリー消費を、DIT(食事誘発性体熱産生)と呼びます。

そして糖質によるDITは約5%、脂質によるDITは約4%なのに対し、タンパク質によるDITは30%と非常に高くなります。  

名古屋女子大学で行われた研究によれば、食事に占めるタンパク質のカロリー比を5%と10%、21%、35%、47%で比べた場合、容量依存的にDITが亢進したとのことです。

つまり「タンパク質を増やせば増やしただけDITが増える」ということです。

しかも47%にした場合は、35%よりもかなり高い量が計測されました。  

また、DITには「咀嚼」が関わっています。

プロテインを飲んでも咀嚼しませんし、消化活動も食物に比べるとプロテインは簡単です。つまり、DITを高めるためにはプロテインからタンパク質を摂取するよりも、肉や魚、卵から摂取したほうが有利になります。

また「動物性タンパクのほうがDITは高くなる」傾向にあるようです。  

よって牛肉や豚肉、鶏肉などを主に食べることになりますが、カルニチンを多く含むラムもお勧めです。

「レバー」と「卵」もお勧めです。

この二つには筋肉を増やす「アラキドン酸」が多く含まれます。

1000mgのアラキドン酸を摂取したところ、テストステロンが増加した、1500mgのアラキドン酸を摂取したところ、除脂肪体重や筋力、パワーが増加したという報告があります。  

またアラキドン酸は体内で「アナンダミド」に変わり、ワーキングメモリを改善したり鎮痛効果を発揮したり、リラックス効果や、やる気、幸福感をもたらしたりといった作用を引き起こします。

ダイエットやストレスでメンタルが疲弊しているときには、特に効果が感じられると思います。

豚レバー100gあたり300mg程度のアラキドン酸を摂取できますが、レバーが苦手な人は卵でもOKです。

卵1個で86mg程度のアラキドン酸が摂取できます。

また卵黄には「ホスビチン」と呼ばれるレジスタントプロテイン(消化されないタンパク質)が存在し、抗酸化能力や鉄の排出能力、大腸がん抑制効果などがあります。

監修・船橋パーソナルトレーニングジムWalk on

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