マグネシウムはバナナ、大豆、ゴマなどに多く含まれるミネラルです。が、体内における300種類以上の酵素反応に関係しています。
体内には約25gのマグネシウムが存在し、50%以上が骨、40%が筋肉や軟部組織に存在していて、不足すると骨に貯蔵されたマグネシウムが利用されます。
「マグネシウムの働き」
・リラックス作用
筋肉が収縮するときマグネシウムが必要です。
筋肉が攣ったり、肉離れをしたりするときは、筋肉が過度に収縮しています。
これはマグネシウムが足りず、カルシウムが筋肉を「収縮させっぱなし」にしているために起こっている可能性があります。
マグネシウムを補給することによってカルシウムが正常に働けば、筋肉の痙攣を防ぐことができます。
・タンパク質の合成
・骨を強くする
骨にカルシウムを入れるホルモンをカルシトニン、骨からカルシウムを出すホルモンをパラソルモンと呼びます。
マグネシウムにはパラソルモンを低下させる作用があり、骨からのカルシウム流出を防いでくれます。
・心臓血管系疾患や糖尿病を予防する
血中マグネシウムレベルが高いと心血管疾患のリスクが低く、またマグネシウム摂取量が多いと虚血性心疾患のリスクが低いことが報告されています。
・炎症を減らす
マグネシウムには体内の炎症を抑制する作用があります。
また運動時のストレスホルモンの分泌を低下させる作用もあります。
コルチゾルが増えると内臓脂肪が増加するのですが、マグネシウムの摂取により、それを防ぐことができるかもしれません。
・睡眠を深くする
夕食後にマグネシウムを摂る事で、体がリラックスして眠りが深くなります。
・記憶力のサポート、ADHDに効果的な可能性
東京都医学総合研究所の研究で、マグネシウムが記憶の維持に関わることが証明されました。
また40名の過活動が見られる子供たちにマグネシウムとビタミンB6を飲ませたところ、過活動や攻撃性が抑制され、注意力が高まりました。
・女性の悩みにも効果的
筋弛緩作用のあるマグネシウムが足りないと、子宮の収縮が過剰になります。
30名の月経困難症患者に365mg/日のマグネシウムを1回の月経サイクルのうち10日間、5回サイクルで摂取させたところ、痛みの緩和が見られたという報告があります。
「摂取量・摂取方法」
厚生労働省によるマグネシウムの推奨摂取量は一日に男性で400mg弱、女性で300mg弱ですが、平成25年の国民健康・栄養調査での摂取状況は男性で255mg、女性で225mgとなっています。
心臓血管系疾患の予防やインスリン感受性への効果を考えると、1日当たり推奨摂取量プラス200~300mg程度のマグネシウムをサプリメントとして補いたいところです。
耐容上限量は設定されていませんが、多めに摂取すると下痢します😨
下痢を防ぎつつ、十分なマグネシウムを摂取するための方法として「エプソムソルト浴」というものがあります。
つまり経口ではなく、入浴剤として使って肌から吸収させます🛀
エプソムソルトとは「硫酸マグネシウム」のことで、イングランドのエプソムで発見され、見た目が白く塩に似ているためそういう名前になったそうです。
ちなみに肌からマグネシウムが吸収されるのか、については2004年にバーミンガム大学で研究・確認されています。
船橋・パーソナルトレーニングジムWalk on